【トビのオペラント条件づけ】
下記の動画の実験のもようは、
当HPの「トビ」のページに詳しく掲載されています。
・トビ(Japanese Black Kite)のつつき反応の形成
一般的には、実験者が目で見て動物の反応がターゲットとする反応に近づいたら強化し、さらにより近づいたら強化するということを繰り返して反応を形成します(hand shaping)が、手っ取り早くやるために、トビ用スキナーボックスの左右の窓の裏側に餌を貼り付け、反応を誘発しています。その後、つつくと自動的に強化されるオペラント条件づけに移行しています。
・トビの開いた窓への反応の分化強化
左右の一方の窓が開き、開いた方の窓をつつくと餌(ウズラ肉)で強化されます。
・トビの風車の回転速度の弁別訓練
左右の窓の裏側に2本の回転する風車が設置されており、回転数が低い(ちらつきが分かる)方の窓をつつくと強化されます。高速回転と低速回転は、試行毎に左右ランダムに交替します。
実験結果は、下記の報告書に記載されています。
環境省 (2014). 鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き 第3章 参考とすべき事項 pp.78-87.
環境省 (2016). 海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施の手引き(平成28年6月)pp.12.