アメリカ滞在レポート

2010年8月1日から10月29日まで、短期サバーティカルで主としてメリーランド大学にて研究に従事しました。この間の滞米報告です。(この内容は、大学院のWebプラットフォームのmanabaのコミュニティーから眞邉の発言のみを転載したものです。)

入国Visaについて 2010-07-31

日本の多くの米国への観光目的の旅行者は、Visaのことはほとんど気にもとめたことがないと思います。

最近は、ESTAへの登録が義務づけられましたが、登録さえすれば、パスポートだけで渡航が可能です。

日本に対しては、米国政府が円滑な相互往来を妨げないためにVisa Waiver Program(VWP)を適応しています。このため、日本人はVisa無しでの渡航が可能です。厳密には、観光目的で、かつ90日以内の滞在の場合に適応されます。

今回の私の渡米は観光ではなく、メリーランド州立大学での研究目的ですので、何らかのVisaが必要になります。

受け入れ先からの資金を利用する場合はJ-1、自費あるいは自国の資金を利用する場合はB-1、あるいは、特殊技能を利用した短期就労Visa(H-1B: 工学、数学、物理学、医学・衛生、教育、経営学、会計、法律、神学、芸術等の特殊技能職及び米国の大学が招聘する大学教授(学士以上又は同等の資格保持者))が一般的に必要になります。

私は過去に、渡米初期はJ-1、途中で期限が切れたので延長するも、延長期限が切れるため、H-1Bに切り替えて計5年以上滞在していたことがあります。J1のまま、大学を移動したときもH-1Bへの切り替えの時も、一時米国を出国して再入国するなど結構面倒でした。また、H-1Bを取得するときもいろいろ大変で、研究目的のVisaは結構面倒です。

ただし、滞米日数が90日以内の場合には、Visa Waiver Program(VWP)を利用してのVisa無しでの研究の実施を行うことが可能になります。

この場合は、アメリカ入国時にWBスタンプをパスポートに押してもらうことでB-1 Visaと同様に研究を遂行できることになります(ただし、90日の制限付き)。

観光目的の場合のスタンプの場合は、WTになります。

貼付の写真は、私のパスポートに押されたスタンプですが、WTと手書きのもの、WTがスタンプのもの、WB/WTと押されたスタンプのWTにペンで丸を付けたものなど色々です。観光目的で渡米された方のスタンプにはWTと書かれていますので、一度確認してみてください(通常、気にもとめませんが)。

今回は、WBに丸を付けるか、WBと書いてもらうか、WBスタンプを押してもらうかしてもらうことになります。

ただ、入国時にWBスタンプを押してもらうには、1)受け入れ先の招待の手紙、2)研究・滞在資金を証明する書類、3)往復の旅券、4)I-94(green)カードを入国審査官に提示しなければなりません。結構面倒です。

入国審査 2010-08-04

無事、アメリカに到着し、インターネット環境も整い、ブログをアップしているところです。

今回の入国審査は、大変スムーズでした。

事前にメリーランド大学のDooling研究室からの招待の手紙と、こちらの予算の証明書、往復の旅券等準備万端整えて、入国審査官に説明したところ、ろくに見もせず、スタンプを押し、WBと有効期限を手書きしてくれました。

貼付のスタンプが、WBのスタンプです。

このスタンプがあることで、Dooling研究室で、実験に従事することができます。

アパート 2010-08-04

今回の滞在では、アパートは事前に決めて、書類へのサインや、クレジットカードでの支払いなどの手続きも済ませていたので、到着後すぐに落ち着くことができました。

空港には、Dooling先生が用意してくれたリムジン(リンカーンコンチネンタル)が待っており、途中で研究室の学生(Sandra)から鍵を受け取り、スムーズに入居できました。ビルの入り口の鍵がなかなか開かなかった点を除いて

この鍵は後日取り替えてもらいましたが。 

貼付の写真は上から順に、

・リビング  家具はレンタルです。 

・ダイニングテーブル 
 
・キッチン 

・ディッシュ・ウォッシャー
これは、13年前のものと全く同じでした。 

・寝室 

・廊下 端から端まで大変距離があります。

食器洗い機

置き手紙 2010-08-04

Research Assistant ProfessorのBethからの置き手紙で、「ようこそ- ベーグルとクリームチーズとオレンジジュースが冷蔵庫に 8/16に会いましょう」と書いてあります。Bethは8/1から休暇中で、今月中旬に帰ってきます。到着したその日は夕方だったので、大変助かりました。

Lab 2010-08-05

今日は、Dooling研究室の中を紹介します。

写真1は、今回の実験に使用する水槽

写真2は、小鳥の聴覚実験を制御するコンピュータとインターフェース群

写真3は、私がDuke大学で作成し、Marylandに持ち込んだセキセイインコ用実験箱

まだ、現役で使われています。

写真4は、私が3年半過ごした個室

写真5は、日本から持ち込み、13年ほど前に行方不明になった、愛用していた私のテスター なんと、工具箱から出てきました。

写真1
写真2
写真3
写真4
写真5

13年前と変わったこと 2010-08-06

今日は、メリーランド大学を「探検」してきました。

なんと、学内のフードコート(Stamp Union)の中のブックストアーでカレンダーを購入していたら、とても音響の良い音が聞こえてきました。良い音響システムだと思って聞いていたら、なんと生バンドでした。

今日は木曜日でしたが、電光掲示板には毎週金曜日に演奏を行うと表示されていました。
Jazzの生演奏で、そこそこ良かったです。こんな生演奏など、13年前には聞いたことがなかったです。

また、さらに構内にビリヤード場とボーリング場がありました。これも以前はありませんでした。

ビリヤード場
ボーリング場

また、ブックストアーには、漫画が置いてありました。

これら以外に気が付いたことは、トイレが大変衛生的になったということです。

2年前に訪れたときはなかった、手をかざすと水が出てくる手洗いが備えてあります。手洗い用の洗剤までも自動になっていて、さらに、トイレのドアの横には、消毒用のアルコールの自動吐出装置まで備えてあります。

アメリカの大学に初めて行ったときは、トイレのドアノブにもさわるのがためらわれたのですが、ずいぶん様変わりましました(手を洗わないアメリカ人が多かったので)。

アパートの生活 2010-08-08

生活に必要不可欠なものに、ゴミ出しと洗濯があります。

日本では、分別し、決まった曜日・時間にゴミ収集所に持って行かなければなりません。

こちらでは、大学構内でもアパートでも全く分別は行わず、何でもかんでもいっしょくたんにゴミ箱に捨てます。

ビンもカンも紙も一緒です。生ゴミは、ディスポーザーで粉砕し、水で流します。

写真1は、アパートの各階にあるゴミ捨て場で、24時間いつでもダストシュート(写真2)に投げ込めます。

取っ手を手前に引いて投げ込みます。ただ、あけるのにかなり力がいります。

たまったゴミは、毎朝ゴミ収集車(写真3)が回収に来ます。

この車には、角が付いていて、その角を巨大なゴミ箱の穴に突き刺し、そのまま上に持ち上げ、車の背中にゴミを投げ落とします。背負い投げみたいな感じです。毎朝大きな音を立てながらの回収作業です。この方式は13年前と同じで、我が家では、この車のことを”牛モー”と呼んでいました。

ノースキャロライナのダーラムでは自動洗濯機を持っていて、それを使って洗濯していたので、こちらに引っ越しするときも持ってきました。ところがこちらでは、各階にあるコインランドリーで行います。そのため、当時は洗濯機がずっと地下の部屋で眠っていました。

洗濯機と乾燥機がそれぞれ2台ずつ置いてあります(写真4)。

洗濯機と乾燥機それぞれ1回に付き、$1.75です。洗濯と乾燥で$3.50になります。13年前は各$1.00だったので、かなりの値上げです。25セント硬貨を7枚溝に入れて、金属のスライド板を押し込んで手前に引くと電源が入り、洗濯と乾燥が始まります(写真5)。25セント硬貨を何枚も用意しておく必要があります。

写真1 ゴミ出し所
写真2 ダストシュート
写真3 ゴミ回収車
写真4 洗濯機と乾燥機
写真5 料金投入器

Metro 2010-08-09

昨日は、初めての休日で、Metroバスと地下鉄(Metro)を乗り継いで、比較的高級なMallのPentagon City Mallに行ってきました。あのPentagonの隣です。

写真1 Pentagon City Mall

Mallにもいろいろあって、入っている店舗の格に違いがあります。いわゆる高級ブランドが入っているMallと安い店舗が入っているMallなど様々です。Mallによって客層の雰囲気が違います。

メリーランド州のBethesdaにあるMontogomery Mallは、高級なMallで有名です。

Pentagon City Mallで気づいた変化は、日本でもよく見かけるマッサージの店舗を青い服を着た中国人が出店していたことです。

Sony StyleとAppleの店舗が隣り合わせにありましたが、圧倒的にAppleの方の客数が多いのが印象的でした。

電気製品や部品を販売するRadio Shackで携帯電話を見ましたが、SumsongかNokiaが圧倒していて、GEがほんの少し置いてありました。13年前は、Sonyの携帯も見かけましたが、日本製は皆無でした。

関西弁のおじさんや、若い日本人らしき女の子集団を見かけました。

MetroバスとMetroは、日本でも普及しているSuicaやICOCAのような料金の補充が可能なSmarTripというカードが使えるようになっていました。日本のカードは割引がありませんが、SmarTripは1割分、補充金額に上乗せしてくれます。$20補充すると$22補充になります。お得です。

写真2 SmarTrip

これも以前はなかったものです。Metroの駅かCVS/Pharmacyで購入できます。お金の補充は、バスに乗るときか駅の自動券売機でできます。

日本のバスでは、降りるときは、ボタンを押して知らせますが、アメリカのバスではバスの内部に張り巡らされたワイヤーを引いて知らせます。 写真の黄色いワイヤーです。

Metroバス内のワイヤー

MetroのYellow LineのPentagon City駅です。

Pentagon City駅

結局前の部屋に 2010-08-07

結局、13年前に使っていた部屋で仕事をすることになりました。

実験用のNote Bookを研究室から手に入れ、日本から持ってきたVisual Basicをインストールしました。

ところが、このPC、完全なアメリカンで日本語が表示できません。

日本語が???????の連続になっています。仕方がないので、プログラム開発は、持参したPCで行い、作成したプログラムをインストールして実験の制御のみに使用することにしました。

これは、エレベータの横に掲示されている案内ですが、私が滞在しているのは一番上に掲示されている”Center for Comparative and Evolutionary, Biology of Hearing”です。ただし、実験室は4階にあります。

進捗報告 2010-08-10

ほぼ実験装置のプロトタイプができあがりつつあります。
向かってPCの左側がフィーダー(餌提示装置)とサーボコントローラ、右側がファイバーセンサー(赤く光っている)とセンサーとPCをつなぐI/Oです。

センサーに反応するとフィーダーからゼブラフィッシュの口の大きさにあった微量の餌が落とされます。ここまで完成しました。

後は、タイミング制御や、刺激提示制御などのプログラミング、水槽への実装が残っています。

装置開発状況

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メリーランド大学は、MのマークとTerrapin(カメ)がシンボルです。

構内のあちこちにカメがいます。

図書館前
Stamp Student Unionの中
出口付近

これは、ルート1から入ってきた正面のMのマーク

Mのマーク

時差ぼけ解消法 2010-08-11

もう、こちらに来て1週間以上経過したので、完全に時差ぼけは解消されています。

今回は、今までで一番早く現地時間に適応しました。

私は時差ぼけがひどく、通常、1日に1時間ずつ夜中に起きる時間がずれていき、最終的に朝6時頃目が覚めるようになるのに7日はかかります。

今回は、このスピードが速く、1:00、3:00、4:30、5:30の順で適応していきました。この理由は、最初の数日、大学とアパートの間を、真夏の暑い中、往復2時間かけて歩いたことにあります。

昼夜生活が逆転している患者の治療法に、大量に明るい光を朝浴びるというやり方があります。まさに、天然光を利用して治療を行ったことになります。また、往復2時間歩くことによる疲れにより、よく眠れたということもあります。

さらに、睡眠導入剤として愛用していたメラトニンも役に立ちました。

メラトニン


薬と言えば、こちらでビタミン剤を購入したのですが、大きすぎて飲み込むのが大変です。かなりかみ砕いてからでないと無理です。

錠剤


右端のコインは、日本の10円玉です。その左隣が今回購入した錠剤です。さらに左側の小さな錠剤は、日本から持参したものです。

大きさだけではなく、こちらの風邪薬も良く効きます。消費者の体格(体重)が大きいので、薬効成分の量も多くなっているためです。そのため、小柄な日本人には良く効きます。

Priority Seat 2010-08-12

アメリカのバスにももちろん優先席というものがあります。

日本では「席をお譲り下さい」と書いてあって、善意に基づいた席になっていますが、メトロバスには、以下のように掲示されています。

メトロバスの優先席のステッカー

“Federal law requires ……”と書いてあって、法律の下に定められています。

一方、大学のシャトルバスは、

シャトルバスの優先席のステッカー

「お年寄りや体が不自由な方から要請があったら、座らせて下さい」と書いてあって、こちらは善意の席になっています。

メトロバスは、やたらに法律ではどうのこうのというステッカーが目に付きます。

日本ではバスの乗り降りは、列を作って整然となされますが、アメリカでは関西のようにどっと押し寄せますが、ただ、関西にはない別のマナーがあって、女性優先です。

料金は前払いですが、読み取り 機械 が故障していて、この前紹介したカード(SmarTrip)で支払いができない場合がありました。どうなるかというと、なんと、無料でした。何人もカードで乗ってきては、無料になっていました。

日本では、安全のため支払いが済んでから発車しますが、こちらの運転手は先に走りはじめて、客の支払いを待っています。

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だんだん、昔の机になってきました。

今日の机

データ 2010-08-14

 最近、ハーバード大学のサルの認知研究で有名な教授によるデータの「ねつ造?」が発覚して問題になっています。結構有名な研究が嘘であったということになり、学会に波紋が広がっています。

 日本では、筑波大学の物理が問題になっているようですが。

 今日、仕事に使っている部屋の上をふと見上げると、なんと13年前の私のデータが、きちんと保存されていました。

データのねつ造はやってはいけないのは当たり前ですが、ねつ造ではないかと疑われることがないように、データはきちんと残しておくことも必要です。

私は、数値データだけではなく、できるだけ実験のビデオも残すようにしています。

データが保存されている箱
データが保存されている箱


アパートの周りの昆虫 2010-08-15

今日は、アパートの周りの昆虫の写真です。

アゲハチョウの仲間
日本のスミナガシに似ています。
テントウムシ
カメムシの仲間
窓に張り付いたカマキリ

アパート周辺の動植物 2010-08-16

今日は、周辺の動植物の写真です。

カナダガン

前住んでいた棟の前にいたカエル 前住んでいた棟は、竜巻で損傷を受け、現在工事中です。

Thunder Storm 2010-08-13

今朝は、明け方から1時間半にも渡って、雷が鳴り響いていました。

今日は、Hodos先生とDooling先生の3人で昼食を食べましたが、その時に聞いた話では、Hodos先生の家の周辺では、木が倒れて停電になったそうです。

Hodos先生は、風力発電の風車に模様をつけた場合、視認性が増すという研究をされていて、環境省の委託研究のため3年前に生理的測定法(網膜電図)について習いに来たことがあります。

TV 2010-08-17

しばらくTV無しで過ごしましたが、時事に疎くなりそうなので結局購入してしまいました。

Amazonで中古の3万円弱の26インチのSanyo製を購入し、CalifolniaからFedexで送ってもらいました。

日本の宅急便のように配達状況が追跡できます。
Aug 13, 2010 8:10 AMOn FedEx vehicle for delivery BELTSVILLE, MD
Aug 13, 2010 4:42 AMAt local FedEx facility BELTSVILLE, MD
Aug 12, 2010 11:16 PMDeparted FedEx location HAGERSTOWN, MD
Aug 12, 2010 8:12 PMArrived at FedEx location HAGERSTOWN, MD
Aug 11, 2010 11:23 PMIn transit CHICAGO, IL
Aug 9, 2010 10:23 PMIn transit BLOOMINGTON, CA
Aug 9, 2010 9:15 PMLeft FedEx origin facility CARSON, CA
Aug 9, 2010 8:04 PMIn FedEx possession HAWTHORNE, CA Tendered at FedEx location
Aug 9, 2010 7:23 PMArrived at FedEx location CARSON, CA
Aug 9, 2010 6:24 PMPicked up CARSON, CA

9日にカリフォルニアを出発し、イリノイ州を経由して、13日に到着しました。米国大陸を横断してきたわけです。

リビング

TVがよく見られるように若干部屋を模様替えしました。

左側の小さなソファーと机は、私の自宅での仕事場です。

早速、以前よく見ていた朝のCBSのNewsを見てみましたが、さすがにAnchor(司会)が変わっていました。13年前は、Paula ZahnHarry Smith、その後、Paula Zahnに代わりJane RobelotがAnchorになりました。今日の朝のTVには夏休みを取っているのか出ていませんでしたが、InternetでCBS Early Showを調べると、Harry Smithはまだやっているようです。

彼の長野オリンピックの中継を見ていました。また、日本車と米国の車の安全性の比較で、正面衝突したときに日本車の方が数インチつぶれやすいという報道に対して、それが実際、現場でどういう意味があるのかと鋭くつっこんでいました。

Jane Robelotは、アメフトの中継に出かけたときに、その中継中にプロポーズされてそれを受けるという「演出?」もありました。

この朝のNewsの合間に、ローカルNewsが挟まれます。W-USA9Channelで、ここのWether Reportのおじさんは、以前と同じでした。Topper Shuttといいます。良く当たるので有名でしたが、それもそのはず、天気は西から変化していくので、東の端の天気予報は、それまでの天気の変化を追跡できるので楽なはずです。

今日のNewsでは、Arizona Cardinalsのアメフト選手だったPat Tillmanが、選手をやめてアフガニスタンに兵士として出兵したが、見方の誤射により死亡したらしいという報道が目立ちました。当初、軍はこのことを隠していたらしく、母親が出演してこの不正について訴えていました。Pat Tillmanのじいさんは、パールハーバーで従軍していたらしく、軍人一家のようです。

More CBS 2010-08-18

13年前のCBSNewsで皇太子の婚約についての報道がありました。米国には王室がないので、外国の王室にかなり関心が高く、大々的に報道していました。

婚約時の雅子妃のインタビューの映像がNewsで流されていて、伏し目がちに斜に構えて答える姿を、Paula Zahnが、日本の皇室と報道との間の関係を象徴的に示しているような気がするというようなコメントを述べていました。

今にして思えば、当時のインタビューの姿が現在の状況を暗示していました。

雅子妃といえば、Harvardの学生の時に、Andrew Gordon先生のアルバイトをしていたことがあるそうです。Gordon先生から、Duke大学時代に聞いたことがあります。

Gordon先生の奥さんは日本人で、上の娘さんは日本語が話せて、毎週土曜日に大学のあるDurhamから隣町の州都のRaleighの日本語補習校に、我が家の息子とカープールをしながら通っていました。

今週の予想気温(DC)

今週のDC周辺の予想気温です。
単位は、華氏になっています。変換式は、C=(F-32)/1.8
明日は25.6度、明後日は31.1度、明明後日は32.7度です。

明日のCollege Parkは、25度のようです。Topper Shuttが解説しています。昨日のブログで朝のNewsでやっていると書きましたが、夕方のNewsでした。訂正します。

Yager Lab 2010-08-19

今日は、実験に使用するガラス棒をYager先生からいただいたついでに、研究対象のカマキリの写真を撮らせていただきました。

これは、インドのカマキリだそうです。

インド産カマキリ

こちらはAggressiveな種だと言われましたが、どこの産なのか聞き忘れました。

攻撃的なカマキリ
カメラを襲うカマキリ
餌になるハエの飼育箱

Yager先生は、カマキリを使って昆虫の聴覚の進化を長年研究しています。

米国の鎮痛剤 2010-08-20

こちらへ到着してから2週目の金曜日の夜から数日に渡り、歯痛で悩まされました。疲れで完治していなかった治療した歯の歯根がうずき出しました。今は、卒業生の皆様にご協力いただいて治まっています。ありがとうございました。

念のため、こちらの鎮痛剤を購入しましたが、服用する気が失せてしまいました。

以下の写真をご覧下さい。

薬品名が記載された面
ここから警告が始まります。
次の面
さらに次の面
剥がしてみると

剥がしてみると これで終わりではありません。もう一枚あります。

次に、中の容器を取り出すと、

もちろん容器にも警告があり、

さらに、剥がして

食後のデザート 2010-08-21

アパート代に加えて、昼食代も値が上がっています。

これは、大学のカフェテラスにあるPanda Expressのどんぶりです。ご飯と上にのせる具はいろいろ組み合わせができます。チャーハンにトリとピーナッツ(カシューナッツではなかった)の炒めたものを乗せてもらい、コーラのメディアム(といっても、日本でのラージサイズ)とセットで購入したら、$7.06になりました。今のレートでは、605円です。どんぶり(黒いプラスチック)の左にのぞいているのは、Fortune Cookieです。割ると中には、占いや格言を書いた紙が入っています。中華料理にはつきものです。

どんぶり

これに引き替え、果物は大変安い。
ボール一杯のアメリカンチェリーとブドウが、それぞれ$3.50-$4.00です。300円前後になります。

果物

食料品は、近くのMallのShoppersで購入します。

Shoppers

これは、アパートの芝生に落ちているリンゴですが、どうも、小学生の頃の愚息は友達ともぎ取って食べていたらしい。

アパートのリンゴ

ShoppersでShopping 2010-08-22

今日の買い物です。

食品

これにCanpbellのスープ缶4缶を加えて、$76.06(約6,500円)でした。

右端のビニール袋に入ったチェリー(また買いました)は$2.90

豚ヒレ肉

豚ヒレ肉は4本ぐらい入っていて、約1kgが$7.36(630円)、日本の半額以下です。

Dannon

Dannonのヨーグルトは12個入っていて$5.39(460円)、日本とあまり変わりませんが、一個の大きさが大きいです。

本格撮影 2010-08-23

今日は、アパートの裏の自然道を運動がてら撮影してきました。往復2時間の行程です。

今までの写真は、コンパクトカメラ(Lumix LX3)で撮影していましたが、今日は、米国に来て初めて愛用の一眼レフを持ち出しました。

私のカメラはプロ仕様なので、こちらで持ち歩くのは少々危険な感じがしますので、かなり慎重に持ち歩かなければなりません。

自然林なので人もあまりいず、目立たないのでなんとか無事でした。

今日は、野生のシカが撮影できました。

The McLaughlin Group 2010-08-24

今日は多くの小学校や中学校の学期始めの日でした。

朝から、School Busに乗り遅れないように子どもとその母親が、ばたばたと走っていました。こちらのバスは早く、7時過ぎには出てしまいます。

話は違いますが、日本でも土日になると政治を主とした報道・トーク番組がありますが、米国のTVでも同様です。

有名な番組として、”The McLaughlin Group”があります。
John McLaughlinが司会者で、4名ほどのゲストといくつかの話題について議論をする番組です。土曜日のゲストの一人は共和党の大統領候補にもなったPat Buchananでした。

話題の一つは、Ground zeroの2ブロック先の私有地にモスクを建設するという計画があり、その是非を巡っての議論でした。Buchananはもちろん反対の立場、これに対して司会者のMcLaughlinは、宗教の自由があるのに何で悪いと「アジって」いました。

この司会スタイル、どこかで見たような感じです。田原総一朗を彷彿させます。どちらかというと、田原総一朗の方がMcLaughlinをまねたのでしょうね。多分。

モスク建設に対する世論は、先月が50%強が反対だったのに対して、今月は60%を超えてきているようです。

NHK World Newsでは、民主党の主導権争いについて報道していました。
管vs小沢

飼育室 2010-08-25

Dooling Labでは、小鳥の聴覚の研究が主ですので、小鳥を多数飼育しています。

今日は飼育室の下で工事があり、部屋が揺れるので小鳥をより静かな部屋に移動するため、一羽一羽足輪の番号を確認しながら、移動用のケージに移し、別の部屋に移動しました。

集団飼育ケージ
セキセイインコ
カナリヤとキンカチョウ

捕まえるときは、部屋の電気を一時的に消して暗闇で捕まえます。

留学生 2010-08-26

今住んでいるSeven Springs Villageでは、週末の夕方になると、インドからの留学生と見られるグループが、テニスコートでクリケットを始めます。

クリケット

以前と違ってインドの留学生がやけに多いように感じます。逆に、日本人は前に比べてあまり見かけなくなったような気がします。

NHK Worls Newsによると、日本人の留学生は、10年前に比べると半減しているようです。

NHK World News

2003年に激減していますが、この時期になにがあったのか?バブルはとっくにはじけているし??
この年を調べてみると、
・コロンビアの爆発事故
・小泉政権
・はやぶさの打ち上げ
・イラク戦争
等が目に付きます。

前年の2002年は、少し経済は持ち直していますが、2001年に同時多発テロがあり、マイナス成長になっています。

日本経済的の悪化と、米国の危険性がクローズアップされたためでしょうか?

留学生数 再考 2010-08-27

今日は、帰りのバスで初めて日本人に会いました。その女性は、3年前にUMDを卒業して、3週間ほど友達の家を訪ねているのだと話していました。また、最初の一言が、「珍しいですね」でした。日本人が珍しいということです。

13年前は、日本人をちらほら見かけましたが、今回はほとんど見かけません。それ程減ったということです。そこで、再度、日本人留学生の減少について調べてみました。

ネットでは、日本の若者が内向きになったせいだという解説なども見受けられましたが、本当にそうなのかどうか?

留学生の数が、文部科学省の資料にありましたので、それを元に分析してみました。

日本人留学生数

確かに、全体の留学生数が減少し、米国への留学生数も減少しています。しかし、米国への留学生の数は、10年間で約半数になっていますが、留学生全体は、半数にはなっていません。

資料に掲載されている他の英語圏の国(英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)への留学生の全体に占める割合をグラフにしてみると、

英語圏への留学生

米国への留学生が減少している一方、オーストラリアへの留学生は増加しています。他の国への留学生の割合はそれ程変化していません。

米国とオーストラリアのグラフの推移は、鏡映像のようです。

米国への留学生が急激に減少している年は、2002年です。これに反するかのように、オーストラリアへの留学生が増加しています。

この部分を詳しく見てみると以下のようになります。

英語圏への留学生の推移

9.11の翌年に米国への留学生が2割ほど激減したのに対して、英国、オーストラリア、ニュージーランドは落ち込みは見られません。カナダは、減少しています。なぜか、ニュージーランドは2年後、急激に減少しています。

英語圏の国への留学生数の増減

留学生数の増減をグラフにすると、米国への留学生の減少分を他の英語圏の国(特にオーストラリア)が埋め合わせたように見えます。

2割ほどの留学生のほとんどは、多分英語の語学留学が目的なのかもしれません。より安全に英語の勉強ができる国にシフトしたのかもしれません。

全体として、日本人の留学生は減少傾向にありますが、米国の落ち込みは、その減少の度合いを超えたものがあります。これは、9.11の翌年から顕著になっていて、米国の危険性が影を落としていると思われます。

米国で、日本の若者の消極性が原因だという報道があったようですが、自国の大きな問題(安全性)のために敬遠されているのだということに、米国は目を向けるべきではないでしょうか?

この分析には、中国への留学生のデータがないため、分析に加えていませんが、米国離れが始まっている可能性もあります。

Hot Bond Fish 2010-08-28

実験装置・プログラムを作成するときは、動作確認のため、被験体に人が成り代わって反応しながら修正を加えていきます。

今回の被験体はゼブラフィッシュのため、水の中で反応しないと正確なシュミレーションになりません。

最初は指を水の中に入れて魚の代わりに反応していましたが、濡れた手で回路やコンピュータに触ると危ないので、毎回手を拭かないとなりませんでした。そこで、指を直接水の中に入れなくても反応できるように、以下のような魚のモデルを棒の先に作成しました。

Hot Bond Zebrafish

これは、日本でも愛用していたHot Bondで作成しました。接着するときに、プラスチックを熱で柔らかくして、溶けたプラスチックを接着したいところにつけると、温度が低下するに従って固まります。

グルーガン

これがそのグルーガンです。

熱で溶け出したプラスチックを少し固まってきたところで、指で整形しました。

今日の食材 2010-08-29

今日買った食材です。

買い物

これで、$55.73(4,750円)です。

この中でおもしろいものは、すでに調理済みのステーキ肉です。火を通すだけで食べられるようになっています。
忙しい人や、外でのバーベキューなどにはうってつけです。

加工済み肉

裏は、この様になっています。

加工済み肉裏

それぞれ、$6.99(600円)と$12.99(1,100円)

ベーコン巻きの方は、プラスチックの串が刺してあります。

ベーコン巻き
スープ缶

これは、キャンベルのスープ缶で、水や牛乳を入れて暖めるだけですぐに食べられます。量は1缶2食分くらいになります。13年前も愛用していました。

DC Double Decker Tour 2010-08-30

休みを利用して、Baltimoreの水族館に行くために、Union Stationに地下鉄を利用してやってきました。

Baltimoreの水族館の設計者は、大阪の海遊館の設計者でもあります。

Amtrackのチケットを買おうとしたところ、Photo IDの提示を求められました。一か八か、たまたまカメラバックに入っていた日大のIDを見せましたが、英語のIDかパスポートでないとだめだということで、結局買えず、その日はあきらめざるを得ませんでした。

仕方がないので、そのまま帰らないで、DC観光に行くことにしました。

Union Stationから、2階建てのバス(Double Decker)のツアーがあるので、それを利用することにしました。また、Boatツアーも組み合わせると安くなるので、一緒に購入しました。合計$39.00で、かなりお得でした。

Washington DCに観光で初めていらっしゃる方にはお勧めのツアーです。1日では時間が足らなくなる可能性が高いので、2日のチケットを購入した方がよいかもしれません。初日は、バスとボートで一回りして(これだけで多分5時間くらいかかる)、様子を確かめてから、翌日に、詳しく見たいところを乗り降りしながら移動するというストラテジが良いかもしれません。

また、DC Duckという水陸両用の乗り物もあって、次はこちらを利用しようかと考えています。

バスの2階とボートから撮影した写真を以下のURLに掲載しましたのでお時間のある時にでもご覧下さい。

通常の撮影アングルと異なり、裏側からの撮影が多くなっています。また、珍しいものとしては、ペンタゴンの裏側の写真もあります。まだ、9.11で破壊された屋根を修復中でした。

American Style 2010-08-31

夏休みも終わり、今日から本格的に授業が始まりました。そのため、大学内が大変混雑していました。

日本では、会議ではネクタイかマオカラーのシャツで、ちゃんとした服装ですが、こちらに来てからは、短パンにTシャツです。

靴もサンダルになり、13年前のスタイルと同じになりました。

サンダル

最近の昼食は、カフェテリアのTaco BellでNo.1コンボを買って、それをかじりながら仕事をしています。

Taco Bell

この前、飲み物は別に買おうと思って、研究室のある階の自動販売機に行って、$1.25を入れ、ボタンを押そうとしたら、どこにもボタンがありません。

Pepsi

試しに、飲み物の写真の付いた大きなパネルを押したら、出てきました。

Paint Branch Trail 2010-09-01

日曜日も、アパートの裏の自然歩道を歩いてきました。

今回は、328(Canonの300mmレンズ)を担いで。

Mockingbirdの水浴びを撮影することができました。

大統領演説 2010-09-01

先ほど、TVでオバマ大統領がイラクでの戦争終結宣言を行いました。

今後は、国内問題に力を入れるというような内容でした。

目を日本に転じると、いつの間にか小沢が出馬するというニュースが流れています。

前回米国にいて最も驚いたニュースは、自民党が社会党を担いだ「事件」でしたが、小沢の出馬も私には驚きです。

Zebra Fish導入 2010-09-02

今日の朝、被験体のZebra Fishを研究室に導入しました。

装置は早いうちに完成していたのですが、飼育・実験の許可を取るのに時間がかかったためです。

実験で餌を強化子とするため、Deprivation(おなかをすかさせること)を行うと書いていたところ、許可が出ません。おなかをすかさせるような手続きは良くないとのこと。

毎日必ず餌を与えると書いて、許可が下りました。大変です。

魚を飼育するのに、以下の手続きを守らなければなりません。

Zebra Fishケアー方法

Zebrafish Care and Psychoacoustic
Standard Operating Procedure for the Dooling Lab
Update August 2010
1) Fish are maintained in a 5-10 gallon tanks in the Dooling laboratory. For TRAINING, the housing tank is separate from the experimental tank.
2) Water is continuously filtered using an over-the-side charcoal filter. In addition to continuous filtration, approximately 10 % of the tank water is changed weekly. If the water level decreases over the course of a week, water is added to maintain a full tank. Water level MUST be maintained at or above the line that indicates the appropriate water level for the heater.
3) If there is gravel in the tank, it is siphoned periodically to decrease debris.
4) Water temperature is maintained at approximately 80°F using a mounted heater.
5) The experimental tank is partially covered by black plastic so that fish will not respond directly to the person training them. However, a desk lamp with a 40 W bulb will be placed near the tank so that they have an indirect light source. This light will be on a timer so that a 12 hour light:12 hour dark cycle is maintained. This light source also serves the housing tank.
6) Fish are used in a training session daily, during which they receive a controlled food reward if they respond to a flashing light stimulus. If fish do not respond to training, they are given food following the session.
7) If fish are not trained on a given day, they receive food.
8) Regardless of training, the fish tank is checked daily (including weekends) to ensure that the filter and heater are working, the water level is adequate, and that no fish have died. A census sheet is present beside the tank and is checked daily.
9) In order to ensure that water quality is maintained within the housing tank, water quality tests (for pH, ammonia and the presence of nitrate/nitrite) are conducted once every two weeks. Quick dip sticks are stored on the counter behind the tank. There are different kits for pH, ammonia, and nitrate/nitrite. Each one is tested separately, following the instructions on the kit. Values and the date on which they were taken are recorded on the census sheet.

Zebra Fish

これがZebra Fishです。日本でも熱帯屋で普通に売っていますが、最近はひれの長い改良種のロングフィンタイプが売られていて、普通種を探す方が難しくなっています。米国でも同様です。

実験装置

実験用の水槽と実験制御用のノートブックです。

実験装置2

実験装置はこの様になります。
上に乗っているのは、餌の自動提示装置、正面の黒い棒は、中がガラス棒になっていて、光刺激を棒の先から提示し、魚がその光に近づくと、スイッチが入る光センサーが取り付けられています。

今日から、集団で飼育している水槽の上に自動給餌装置を乗せ、平均30秒の間隔で変動させながら、光を提示すると同時にごく少量の餌を投下する馴化訓練を始めました。この訓練は、餌提示装置に馴れさせることと、光が餌の合図(専門的には条件性強化子)になるように餌と光を繰り返し提示することが目的です。

Silver Spring Gunman 2010-09-02

今日のお昼頃、隣町のSilver SpringのDiscovery Channel(TV)で立てこもり事件がありました。人質に被害はなく、犯人はSwatに射殺されました。

Discovery Channelが地球の破壊を止めるためにもっと人口増加を止めるよう主張すべきだというのが、犯人の主張の様です。

実験の手伝いをしてくれている学部生は、Silver Springに住んでいて、そのNewsを聞いて怖がっていました。

実験室設定 2010-09-03

昨日魚を導入し、訓練用の水槽と制御装置、観察用モニター等を設置しました。これに、さらにもう一台のPCが加わります。

実験室
実験室

こちらは全景です。
上の棚に置いてあるオレンジや白の箱は、論文の抜き刷りの保存箱です。ちょうどこの画面の真ん中の上に、私とDoolingの共著論文の抜き刷りがありました。

今東海岸には、Hurricane Earlが接近してきています。

Inside Edition 2010-09-04

今日、研究室に着くといつも開いているドアが閉まっています。鍵で開けると、TVカメラがでんと構えていました。

TV取材

最近は日本でもそうですが、アメリカではイヌを家族の一員として多くの人が飼っています。アメリカでも鳴き声が問題で、吠えるのを止めさせる装置が売られています。伝統的なものでは電撃(嫌子)を用いた装置で、吠えると電撃が首輪から与えられるものです。さすがに、この装置は問題だということで、最近は、超音波を提示して吠えるのを止めさせようという装置が売られています。

Dog Silencer Pro

ところが、この装置が機能しないということで、その理由を動物の聴覚の専門家であるDoolingにTVが取材に来たわけでです。Inside Editionと言っていましたから、CBSで放映されると思います。

食品偽装 2010-09-05

今、アメリカでさかんにNewsで取り上げられている問題のひとつに、卵のサルモネラ菌による汚染です。

この卵を食べた多くの人が病気になり、大きな社会問題になっています。

この取材中に、古い卵の使い回しをやっていたという証言まで出てきて、さながら、日本の事故米や、他の食品安全問題と似たような状況になっています。

こちらの卵は、黄身が崩れる場合が多く、古いのではないかという疑いが……

日本の様に生で食べるのはもってのほかです。

スミソニアン動物園 2010-09-06

土曜日に、スミソニアン動物園に、3年ぶりに撮影に行ってきました。

前回は秋でしたが、今回は晩夏です。

チーターが活発に動いていたのと、白頭ワシなど鳥の種類が減ったこと等、いくつか違いがありましたが、パンダ等他は同様でした。

ちなみに、入園料はただです。地下鉄のRed lineのWoodly Park-ZooかCleaveland Parkのどちらかの駅から歩いていけます。

この地域は大使館が混在するDupon Circleの隣で、閑静な町並みです。College Parkからは、13駅目(Fort TottenでGreen Lineから乗り換え)で、30-40分くらいです。

Labor Day 2010-09-07

今日は、Labor Dayで、アメリカ中がお休みです。

久しぶりに、以前食料品など日用品を買い物に行っていたGreenbelt Mallに、映画を見に行ってきました。

これは、食料品などを買っていたGiants

Giants
Mallの中

人があまりおらず、閑散としていました。

この奥に映画館があります。

映画館

見た映画は、George Clooneyの”The American”です。前日本で見た”Up in the air”マイレージ・マイライフもそうでしたが、どうも私は、George Clooneyの映画はいまいちぴんと来ません。「顔の彫りは深いのに、演技に深みがない。」

これは、子どもの誕生日などに購入するケーキです。横幅は30cm位です。アメリカに最初に来たときに子どもの誕生日に買って食べてみたら、これが甘すぎてとても食べられませんでした。子どもはそのうち馴れたようです。

ケーキ

この前、もう成人している愚息においしいものを食べさせようとしたら、味がよく分からないから安いもので構わないと言われました。

訓練開始 2010-09-08

今日から本格的に訓練を開始しました。

訓練は個々の個体毎行いますので、個体識別が必要です。しかし、体の大きさが若干違うくらいで、見分けるのは難しいのと、一匹一匹その都度網ですくうのも大変です。

そこで、生物資源で行っているように、個別飼育することにしました。

訓練中の映像です。白い覆いが掛けられています。大人の事情というわけではなく、明るさはある程度保ちながら、外部の人の動きなどによって妨害されないようにしています。

今日の訓練は、自動反応形成(autoshaping)といって、平均30秒ごとに反応するカ所に光を8秒間提示し、消去すると同時に餌を投下するということを繰り返します。鳥類では、そのうち自ら光に対して反応するようになります。はたして、Zebrafishはどうでしょうか?楽しみです。

今日は、10匹中9匹が餌が投下されるとすぐに食べにくるようになっていて、実験状況に十分馴化していました。

Gun Point 2010-09-08

今度は、銃で脅しながらの強盗事件が起きました。被害者は、やはりUMDの学生です。

場所は、大学の近くで時間は夜中の2時から4時の間に集中しているようです。

被害現場

犯人は9名の集団で、UMDの学生をねらっているのではないかという報道でした。

別の銃による今日の犯罪は、隣のMontogomery郡で起きたストーカー事件です。ex-girlfriendを銃で撃ったようです。被害者の生命に別状は無いようです。

物々しい、警戒態勢です。警官の着ているものが日本とは違います。

警察官

再び強盗事件 2010-09-06

再びメリーランド州立大学学生への強盗事件が発生しました。

場所は、Princeton AVに近いHartwick RD上で、早朝のようです。
この場所は、MetroのCollege Park駅と大学のちょうど中間にあります。大学に近いところです。

シャトルバスを待っていた学生が先日襲われたこともあり、同一犯である可能性が高いようです。

一人で出歩かないようにと言っていました。安全な場所と時間帯を選ばないと危ないですね。

これは、今日のランチです。量の多さにはすでに馴れてしまっています(笑)。

ランチ

Plasticbag Man 2010-09-09

こちらで買い物をすると、これでもかと言うほどビニール袋を使って、レジ係が品物を渡してくれます。

ただ、日本の袋に比べてとても薄いので、すぐに破れてしまいます。

アメリカでの買い物は、通常車で行きますので、駐車場の車まで運び、自宅の駐車場から部屋まで運ぶわずかな距離の間持ちこたえればという考えなのでしょう。

破れやすいので、再利用がほとんど出来ません。捨てるだけです。もったいないと思うのは、我々日本人だけではなく、アメリカ人でもいました。

先日のNewsで、Plasticbag Manなる人物が現れて、ビニール袋の使用を止めようとキャンペーンしていました。

Islamophobia 2010-09-10

モスクをGround Zeroの近くに建設するということが、議論を巻き起こしているという話題を以前書きましたが、今度は、9.11にFloridaのキリスト教の牧師がコーランを燃やすということが一大問題になっています。

もし、燃やしたりすると、海外(特にイスラム圏)に滞在する米国人に対する過剰な攻撃を引き起こす可能性が非常に高くなるので、Hillary Clintonやアフガニスタンに駐留する軍の司令官が、反対の声明を発表するなど、大騒ぎになっていました。

結局、モスクの建設位置をやや遠ざけるという案が出ているのを受けて、その牧師は取りやめたようです。

アメリカでは9.11以降、イスラムに対する過剰な反応・恐怖(Islamophobia)が広まっています。

ズボンの大きさ 2010-09-11

通常、ズボンを買うときには、ウエスト周りが何センチ(インチ)か見て、実際に試着して購入します。

この表示されている大きさが、ブランドによって違うということをご存じでしょうか?

一番実際の大きさに忠実なのはH&Mで、それでも36インチ(91.4cm)と表示されていても、実際の大きさは37インチ(93.9cm)です。

最もサイズが異なるのは、OLD NAVYで5インチ(25.4cm)も大きくなっています。

日本人に人気のあるGAPは、3インチ(7.6cm)大きめです。

ほとんどのブランドが、実際の大きさより、小さめの表示をしています。つまり、太っていても、表示サイズが小さめのズボンがはけるということです。

表示されている数値が少しでも小さいものを購入したがる客が多いからでしょうか?

アメリカ人の平均体重は、標準体重より10kg重いということですが、それでも少なめに感じます。
東洋系が平均値を押し下げているのでしょうか?
中年以上の年齢のアメリカ人では太っていない人の方が珍しい。若くても、おなかが出ています。
アメリカの戦前・戦中・終戦直後の映像を見ると、それ程太っているようには見えません。
ここ40年ほどの現象でしょうか?

ズボンのサイズの話題に興味のある方は、以下のURLをご覧下さい。

http://www.esquire.com/blogs/mens-fashion/pants-size-chart-090710

Silver Spring Jazz Festival 2010-09-12

今日は、9.11で何か起きるかと思っていましたが、特に何も起こらなかったようです。

この前、立てこもり事件があったSilver SpringでJazzフェスティバルが開かれるということで行ってきました。

立てこもりのあったDiscovery Channel
(犯人は射殺された)

時間は、3時頃から、9時頃まで4組の演奏が予定されていました。すべて無料で、かなり楽しめました。

Silver Spring Jazz Festival 2 2010-09-13

昨日のJazz Festivalの続きです。

始まるのは3時過ぎでしたが、早めにMetroでSilver Springに行き、Red Lobsterで食事をしました。ここ一ヶ月以上、エビ類は食べていなかったので、久々においしいものを食べたという気になりました。ただ、ロブスターは相変わらずしょっぱかったです。

最初に登場したJanine Gilbert-Carterは、ゴスペルやブルース等を歌うシンガーで、見て分かるように貫禄もありますが、歌が上手いです。ただで聞けてラッキーでした。

もし、東京のCotton Clubで歌ったら迫力ありすぎかもしれません。舞台が狭く感じるでしょう。

動画を掲載したいのですが、録画・録音は禁止されていたので、以下のURLをご覧下さい。

http://www.youtube.com/jgc46

ご本人のHP

ただ、写真は撮り放題でした。いつものように、白い長大なレンズを持って行くと目立って危ないと思ったので、控えめな標準の黒いレンズで行ったところ、同好の士がいっぱい出没していました。持ってくれば良かったと後悔してしまいました。

日本では、カメラマンは観客のじゃまにならないように控えめにかがみながら撮影するものですが、こちらの同好の士はステージの真ん前に立って、堂々と撮影を繰り返していました。そのような、撮影文化だということを学習しました。次回は…..

2番目は、Rumba ClubでLatin Jazz

3番目のChopteethになると、観客ものりのり、曲に会わせてダンスを始めたり、立ち上がって拍手していました。

http://www.chopteeth.com/

この時点で、夜の7時を回っていました。遅くなると怖いので、取りの男性ボーカルを聞かずに帰りました。

Inside Edition 2 2010-09-14

今朝のCBS Inside Editionで、Doolingへのインタビューが放映されました。

Doolingへのインタビューの部分は、

“After all of our negative results INSIDE EDITION wanted to see if BarkOff was emitting any kind of sound at all. So we had it tested at an acoustics laboratory run by Dr. Robert Dooling at the University of Maryland.

Sure enough, he told us it does emit a high frequeny whistle that is not harmful to dogs. And to humans it would sound something like a high-pitched tone.”

です。

Plasticbag Man 2 2010-09-14

今朝のCBS Early Showには、あのPlasticbag manが登場しました。

Harry Smithが、この前のコーランを燃やすと行っていた牧師に対するインタビューで、キリスト教では、「汝の隣人を愛せ」と言っていないのかとつっこんでいました。

Best Buy 2010-09-15

いつも買い物をしているShoppersの隣に、Best Buyがオープンしました。早速見に行ってきました。

日本での報道から、液晶TVはSamsungが席巻しているかと思っていましたが、Sony、Panasonic、Sharpの陳列がほぼ同数あり、意外でした。

また、オーディオ関係では、Sonyがまだまだがんばっています。

CD売り場に行ってみると、つい、触手が伸びてしまってブルーレイを購入してしまいました。

購入したのは、Michael BubleのCaught in the actとChris BottiのLive with Orchestra & Special Guestsです。

どちらも日本で購入できますが、やはりこちらで購入する方が安上がりです。

例えば、Michael Bubleは$22.99、Chris Bottiは$17.99で、日本での値段は、それぞれHMVで¥3,875(マルチバイで¥3,294)と¥2,825(マルチバイで¥2,402)です。

$1.00=¥85換算だと、¥3,875がアメリカでは¥1,954、¥2,825が¥1,529です。

ブルーレイは、DVDと違ってアメリカと日本のregion codesが同じなので、どちらのversionを購入しても再生可能です。

ただ、こちらではブルーレイはおろかDVDの再生装置すら持っていないので、日本に帰ってからのお楽しみです。

ゼブラフィッシュ壁紙 2010-09-16

プレゼンテーション用に、Zebrafishの写真を撮るためにコンパクトデジカメで何度かトライしましたが、シャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでのdelayが長く、また、魚の動きが速くて上手く撮れません。

仕方がないので、EOS-1D Mark II Nに登場を願って、撮影しました。

プレゼンだけではもったいないので、壁紙を作成してみました。

見た感じはこの様になります。

Lab Meeting 2010-09-17

今日は、週に一度のLab Meetingがありました。

昔はもっと学生やポストドクが多く活気がありましたが、今は、院生(Sandora)が一人、アルバイトの学部生(Steve)が一人、それと、TechnicianのEd(Ph.D.を持っている)とResearch Assistant ProfessorのBeth(もう20年近くいます)とDooling、私を含めて6名です。

私がいたころは、ポストドクが4名、院生が4名、動物の世話をしてくれる助手が1名いました。

Lone Wolf and Cub 2010-09-18

実験の手伝いをしてくれている学部生のSteveが漫画を見せてくれました。

タイトルは、Lone Wolf and Cubです。ほとんど直訳です。

Lone Wolf and Cub表
Lone Wolf and Cub裏

子連れオオカミの英語版です。何十巻も出版されていて、1巻約$10.00です。

この漫画の話をしていたところ、鳥の実験装置のLEDが点灯しなくなったようで、Steveが実験箱を取り出して見たところ、LEDにつながっている線がはずれていました。

壊れた反応Key

よく見ると、隣の端子から細い線が飛び出していて、短絡しそうで危ない状態でした。他のカ所も見てみると、ショートしそうな配線が多数。だれがやったのか聞くと、前いたTechnicianだそうです。ここまでスキルのないTechnicianは初めてですが、得てしてアメリカ人は不器用です。日本人は、誰でもGod Handになれます。

Steveが半田でつけようとしていましたが、とても危なっかしくて、かわりに私がやってあげました。

餌を提示する装置を見ると、なんと、私が日本から持ち込んだ方式がずっと使われていました。下から電磁石で餌の入ったチューブを突き上げる方式です。

小鳥用Feeder1
小鳥用Feeder2

この青いチューブは、コンピュータ室などの床に配線するとき、このチューブの中に線を入れて配線するのに使われるものです。曲げるのが容易で、一回曲げるとその形を保持するので、日本で使い始め、Dukeに持ち込み、UMDにも持ち込んだものです。

明日からヨーロッパ 2010-09-19

明日から、クレタ島でのヨーロッパ行動分析学会と、ポルトガルのMinho大学のAlmandを訪ねる旅に出発します。

クレタ島では、眞邉ゼミ修了生の琉球大学の東矢先生との共同発表です。

ポルトガルのMinho大学には、Duke大学時代一緒にポストドクをやっていたAlmand Machadがいて、彼の研究室を訪ねます。

Almandは、行動の変動性の研究で世界的に有名で、行動の変動性研究を行っている流通大学の山岸先生も途中から合流します。

山岸先生は、今、アメリカでサバーティカル中です。

ヨーロッパのインターネット事情はいまいちだと聞いているので、皆様への返信が遅れる可能性があります。また、ブログの更新も滞るのが予想されます。ご容赦頂ければ幸いです。

クレタとポルトガルへの移動を地図上に描いてみました。結構大変です。

Goose 2010-09-19

昨日の夕方、アパートの池にカナダガンが群れで来ていました。

ここぞとばかりに、328(Canonの300mmレンズ)を持ち出して撮影しました。

普通に撮っても328ならではの映像で、さすがです。

Crete島 2010-09-22

20日にCrete島に到着し、やっとインターネットがつながり、ブログを書いています。

ここまで、やはりトラブル続きの旅程でした。

まず、Washington Dulles空港で、席を予約していたのですが、係員が別の人物に発券しており、何度か交渉の後、席を変えてもらうという第一のトラブル。

トラブルと言うほどではありませんが、アテネ空港で初めて私の重装備をすべて開けて328付きのカメラと、70-200mm F2.8、24-105mm F4.0、17-40mm F4.0、一脚ヘッド、コンパクトデジカメ、レンズフード等々、すべてトレイに陳列し、再度スキャナーを通すという大変厳重なチェック体制。

今まで、私のフル装備を開けろという係員は一人もいませんでした。どう見たって、本職のカメラマンです。

次のトラブルが最大のトラブルでした。予約していたはずの部屋がいっぱいで、もう一つタクシーで移動しなければならない程離れたホテルに移ってくれと。

完全にホテル側のミスなので、平身低頭でしたが、当ホテルに宿泊の3名の眞邉ゼミの皆様との連絡が面倒で、一緒に行動するのも大変になります。いろいろ話していると、結局、全員別のホテルに移動ということになりました。

そこまでのタクシー代は、ホテル持ち、部屋も豪華になったようです。私はそもそも部屋を見ていないので分かりませんが。

最後のトラブルは、ついたそのホテルで部屋でインターネットが出来るかと尋ねると、出来ない!

ロビーなら出来るというので、ロビーに移動して接続を試みるも上手くつながらず、その日はあきらめて寝ました。

翌日、何とかつながり、在学生の皆様のレポートを拝見し、e-mailに返信し、….

その後、夕方から学会の会場で参加費を払い、レセプションに参加してと予定していましたが、払いに行ったら、レセプションが始まるので後で払ってくれと言われ、レセプション会場で音楽(ピアノと合唱)を聞いていましたが、耳の良い皆様(ピアノ教師2名、コンサートマスターの奥様1名)、聞くに堪えないということで、途中退席。終わるまで外のお店見学ということで、結局皆様Tシャツご購入。

Rethyminoの街
レセプション会場への道
レセプション会場内

まだ、終わらないので、先にディナーと相成りました。

ディナー

Moni Arkadiou 

9月22日に松本さん、村井さん、宇津野さんとCrete独立の象徴である教会Moni Arkadiouに、Yellow Train Tourで行ってきました。

Moni Arkadiouについては、以下のURLをご参照下さい。

http://en.wikipedia.org/wiki/Arkadi_Monastery

Braga 2010-09-27

昨夜、Crete島から、アテネ、ジュネーブを経由して深夜ポルトガルのBragaのホテルに到着しました。

Crete島でのブログの更新はなかなか出来ませんでした。

ただ、サイバーゼミでエーゲ海の中継を見ながら村井さんの発表が行えて良かったです。ただ、質疑の途中で回線が切れてしまいました。

今日は、Minho大学のAlmandの研究室を訪問の予定です。

ポルトガルから米国に帰国 2010-10-01

今日、ポルトガルから米国に帰国しました。

空港の雰囲気 2010-10-03

やはり10日間の移動は疲れたようで、昨日は大学で仕事をしていましたが、今日は一日自宅でゆっくりしていました。

前のブログでもお知らせしたように、いくつもの航空会社の飛行機で7つの違う国際空港を転々と移動してきました。

気が付いたことは、米国に比べてヨーロッパの航空会社のアテンダントの方が数段良い(笑)。

セキュリティチェックについては、アテネは非常に厳しい。

米国へ入国時の方が出国時より厳しい。ドイツの審査官の目つきが非常に悪い(笑)。

米国に着いてから、手荷物を受け取りにいってもなかなか出てこない。かなり待ってから出てきて、自宅に帰ってトランクを開けると、明らかに開いた形跡があり、液体の入ったビンが開かれており、やや液漏れが…

クレタは、ロシア人とドイツ人だらけ

この両国民は、暖かい海にあこがれが強いのでしょうか?

ポルトガル人は身長が日本人に近く、何か親近感が。

これが、ドイツのフランクフルトに移動すると急に長身族がうじゃうじゃ

米国行きの便のゲートに行くと、横幅が広い人が増え、

米国に到着すると、その様な方ばかり。

学会の模様 2010-10-04

今回の学会は、東矢さんとの共同発表で、東矢さんが発表する予定でした。ところが、出発直前になって、お子さんが熱を出されて、クレタ行きが取りやめになり、急遽私が発表することになりました。

ポスターは、村井さんが日本から持ってこられ、松本さんと宇津野さんが現地で貼り合わせて、眞邉ゼミ合作のポスターが出来上がりました。

聞きに来たのは、知り合いのIversen先生(ノルウェー人)とTomonari先生(日系ブラジル人)と、知らない方数名。

Iversen先生は、私が明星の助手の頃に、訪ねてきて以来の知り合いで、共に装置好きで気が合います。

Tomanari先生は、マーモセットの研究を始められたそうです。

左隣の発表は、帝京の望月先生です。

この後、みんなで夕食を食べましたが、大変安くておいしかったです。

Cyber zemi in Crete 2010-10-05

このところ海外に出ると必ずサイバーゼミを行っています。

今回は、Crete島からエーゲ海の実況中継を行いながら村井さんの発表を実施しました。

いつもは、現地には私が一人ですが、前回のノルウェーと同様、3名のゼミの方がCreteから参加されました。

ロビーで準備中のゼミ生の方々

ホテルの無線LANは、ロビーが最も電波が強く、ロビーから離れるに従って弱くなっていました。

せっかくなので、ホテルのプライベートビーチから実況しようと試みましたが、回線が切れそうになったので、あわてて戻りました。

実況中継の場所を探しているところ
ちょっと一段高くなった場所から
中継場所

最終的には、ここからエーゲ海の実況中継を行いました。

残念なことに、村井さんの発表が終わった後の質疑中に回線が切れてしまいましたが、おおむね上手くいきました。

次回は、スペインあたりが良いかなと思っています(笑)。ただ、ヨーロッパはインターネット状況があまり良くないのが気がかりです。

Kunossos宮殿 2010-10-06

Crete島に行って、Kunossos宮殿を見ないで帰るのは、Washington DCに来て、Smithsonian博物館を見ないで帰るようなものなので、ゼミの皆さんとツアーで行ってきました。

乗り込むバスは言語で分かれていて、英語のバスに乗りました。CreteやSantrini島では英語はマイナーな言語で、観光客の主流言語は、ドイツ語とロシア語です。

到着してガイドの後をついて歩くこと1時間強、実物はすべてイラクリオンの博物館にあり、現地には複製品とコンクリートで復元された遺構があるだけで

でもまぁ、ネガティブ思考は止めて、ヨーロッパ最古の文明にふれたことに意義があります。

Almand Lab 2010-10-07

クレタの後、ゼミの皆さんは日本へ、私はポルトガルに向かいました。

ポルトガル行きは、Duke時代に同僚だったAlmandの研究室を訪ねることが目的でした。

Almandは行動の変動性の研究で有名なので、日本で行動の変動性の研究をしている流通大学の山岸先生をお誘いしていました。山岸先生は、4月から1年間サバーティカルで、米国に滞在中です。山岸先生と、ポルトガル北部のBragaのホテルで落ち合って、University of Minho(ミーニョと読む)のAlmandの研究室を訪ねました。

当日は、伝書鳩の飼育室と実験室を見せてもらいました。今は、変動性の研究はやっておらず、タイミングの研究と、時間次元での「移調」研究をやっているそうです。


飼育室ではマスクを付けていました。山岸先生もご同行。

ところが、予期せぬことに、翌日ゼミで発表してくれと頼まれてしまいました。急遽、ペンギンと今やっているゼブラフィッシュの実験を話すことに。

聴衆の中には、私とは時期は一緒ではありませんがDukeでポストドクをやっていたことがあるフランス人のJeremieもいました。

私と話しているのがJeremie
もう一人もフランス人で、彼らはフレンチコネクションだと冗談を言っていました。
(古い映画のタイトルです。)

Almandによると、ポルトガル政府は日本と同様にPhDを増やしたということで、研究促進のため、彼らのような外国人の研究者を雇っているそうです。

ポルトガル語は話せませんので、発表は英語で、

AlmandのLab Meetingは、英語だそうです。

ヨーロッパと米国のタクシー 2010-10-08

クレタとポルトガルのブラガでタクシーを使いましたが、2つの共通点がありました。

一つめは、車種のほとんどがベンツだということ。

ベンツは、高級車のイメージがありますが、クレタでもポルトガルでも、タクシーのほとんどはベンツでした。

二つめの共通点は、ものすごいスピードでぶっ飛ばすということ。

クレタでもブラガでも、120Kmから130Kmでぶっ飛ばしていました。クレタでは、カーブで100Km超のスピードで追い越しを掛けるという日本ではあり得ないスリル満点の運転でした。

タクシーが前の車に近づくと、すぐに前の車は右側によけてくれます。

そもそも制限速度が速いので、特に問題はないのでしょうが、クレタでは交通警察は全く見ませんでした。飛ばし放題という感じです。

こんな速度で安全に運転するためには、やはりベンツでないとと、思ったりしました。

アメリカでは、運転もおとなしくなり、車種も普通の車種になります。スピードを上げすぎるとすぐに捕まります。

米国に帰ってベンツを見ても、高級車に見えなくなりました。

ヨーロッパでは、あまり日本車は見かけませんが、アメリカは、日本車だらけです。

反応キィ試作 2010-10-09

しばらく、ファイバーセンサーを用いて反応の検出を行っていましたが、口でつつくのではなく、しっぽで反応するようになってしまいました。

これでは、色刺激を見ないで反応することになり、後々の訓練に支障が出るので、反応キィの改良に取りかかっています。

単に近づくだけで検出してしまうのではなく、接触反応でないと検出しないようなキィにし、また、ターゲットの大きさを出来るだけ小さくすることを目的にしました。

こうすることにより、小さなターゲットに対してつつき反応が生じる可能性が高まることを期待しています。

通常の訓練では、被験体の反応を見ながら、望ましい反応に近い反応に対して実験者がスイッチを押して餌を提示し、その反応が多く生じるようになった時点で、さらに近い反応のみに餌を提示していき、最終的に望ましい反応を生じさせるようにする「反応形成(Shaping)」という手段を使います。

ところが、ゼブラフィッシュは動きが速すぎて、その様な目で見ながら餌を提示するというのはほとんど不可能です。そこで、今回は、「自動反応形成(Auto-shaping)」といって、キィの色光を8秒間提示し、消えると同時に餌を提示するということを繰り返す手続きで訓練しました。こうすると、多くの動物は、色光刺激に対して反応するようになります。

ゼブラフィッシュでは、たまたまキィの付近を泳ぎ回っていたらしっぽがキィに触れて偶然強化されるということが繰り返されたため、しっぽで反応するようになってしまいました。

これは、振動すると電気を発生するピエゾフィルムに、3色LED付きのグラスファイバーを付け、反応を検出するキィです。

ピエゾフィルムキィ
LEDを点灯したときの画像

キィが一個の時は問題なく動作していましたが、2個同時に使用すると、ピエゾフィルムは正負両電圧を発生するため、グラウンドが共通の場合はクロストークが発生してしまい、隣のキィへの反応による電圧変動が、別のキィのセンサーの出力電圧を変化させてしまいます。これをキャンセルするためには、余計な回路が必要になります。

そこで、小さな光反射型センサーで反応棒の動きを検出することにしました。

反射型センサー

水がかかっても大丈夫なように、グルーガンでシールドしてあります。

当初は下向きにしてテストをやってみました。

反射型センサー2

白い紙が反射板の代わりです。ところが、感度が良すぎて水の反射を拾ってしまいます。

そこで、横向きにし、棒の動きそのものを検出することにしました。

線がいっぱいあるのは、3色のLEDに点灯するため、共通のグラウンド線1本とそれぞれの色の線3本、1つのセンサーから3本、それが、左右一つずつですから、7×2の14本が必要なためです。

来週には、導入してみますが、これでもだめなら、わっかをくぐり抜ける方式をトライする予定です。

村井さん来訪 2010-10-13

先日の月曜日に、村井さんがDooling研究室の訪問に来られました。ゼブラフィッシュの装置の説明と、小鳥の実験装置の説明をしたのですが、うっかり写真を撮るのを忘れていました。

村井さんたってのご希望で、研究室訪問の前日はSmithsonian博物館でHopeダイヤモンドのご見学、当日の午後はMadame Tussauds Wax MuseumとSpy Museumのご見学でした。

村井さんは、タイガーウッズにコースの指示を出したり、キング牧師の横で演説をぶったり、かなり精力的でした。

前回、光反射型センサーで反応バーの動きを検出する装置の開発について紹介しましたが、このメカニズムでは、一方向の反応しか検出できません。

そこで、さらに改良を加えて、3次元の運動が検出できる3次元加速度センサーを採用することにしました。

この加速度センサーは、大きさが10mmX13mmX2mmで、反応バーに直接付けることが出来ます。

加速度センサー+LED(表

これはLEDを付け、必要な端子に信号線を半田づけした段階のもの(表側)です。

加速度センサー+LED(裏)
光ファイバーを付けた状態
熱収縮チューブでLEDを覆った状態

この次は、先端を少し残し、光ファイバーを黒い熱収縮チューブで覆います。

この反応バーなら、前後左右どちらから反応したかどうか、さらには斜めに反応した場合はある程度の角度もわかります。今回は、上下運動は必要ないので、Z軸方向の情報は使用しません。

反応の自由度が増すことによって条件づけが容易になることと、将来的に、特定の方向から押すように訓練する反応方向の分化訓練も可能になります。

そうすると、運動そのものや、方向感覚を必要とする運動に関する研究が可能になります。

ほんのちょっとした見落としで 2010-10-15

ほんのちょっとした見落としで、丸1日つぶしてしまいました。

加速度センサーの片方から出力が来ません。配線をいくら見直しても原因がさっぱり分かりません。

マニュアルを再度見なして、やっと見つけました。

加速度センサー+鍵

これは、大きさがよく分かるように、アパートの鍵と並べたものです。

実は、この基盤の上の1mm弱のギャップを半田づけしなければならなかったようです。

加速度センサー+LED

これが、半田づけした後です。見えますかね?基盤の下側に端子が5つありますが、左から2つめの端子のやや斜め右上に、半田の粒がありますが、それが半田づけカ所です。

原因がなかなか分からなかった理由は、半田づけしていないはずの一方は動いていたからです。どうも、基盤の上に置いていたLEDの端子で、そのギャップが短絡していたようです。

修正して検出プログラムを組んで動かしてみると、今度は一方の角度からの反応に対する感度が、直行する角度からの反応に対する感度に比べて悪いようです。

基盤を縦づけしたため、左右・前後の動きは、Y軸とZ軸で検出しています。センサーのデータシートを見直すと、Z軸の感度がXY軸に比べてかなり低めです。基盤は横付けしなければならなかったことがこの時点で判明!

明日、やり直す予定。

加速度センサー付き反応キィ 2010-10-16

センサー縦づけを横付けに付け直し、プロトタイプが完成しました。

プロトタイプ

LEDを青と赤に点灯した状態です。先端のみが水の中に入ります。水がかかる可能性があるので、ホットガンでシールドしました。

この反応キィに対して試験的に縦と横に押してみた軌跡です。

反応キィの縦運動軌跡
反応キィの横運動軌跡

十分反応を拾えています。反応として拾う感度はソフトウェアーで調整でき、ほんのちょっと触れただけでもセンス出来ます。

こちらは、実践での使用用に作成中のもの

LED+加速度センサー+ピアノ線1
LED+加速度センサー+ピアノ線2

ピアノ線でつるし、配線はより細いフレキシブルな線にします。

ファイバーセンサー → ピエゾフィルム → 反射型フォトセンサー → 加速度センサー

と変遷を重ね、おおむね満足できるゼブラフィッシュ用反応キィが完成しました。まだ、実践でどうか試す必要がありますが。

Bragaの町 2010-10-17

Duke大学時代一緒だったAlmandのいるポルトガルのMinho大学に先月末行ってきました。

Minho大学はポルトガル北部のBragaという町にあり、教会が多い古い町並みでした。

珍しいもの3点

1.登っているように見えるのに下っている坂

錯視を起こす坂

左側は登り、右側は下りに見えますが、どちらも下りです。Almandがわざわざ車を止めてニュートラルにすると、見た目とは反対方向に動き出しました。心理学の錯視の授業で使える写真です。

2.ヨーロッパ最古の水力エレベータ

水力エレベータ(水をためているところ)
水力エレベータ

水がたまると、その重さで降りていくと同時に下のもう一台を引き上げます。今はやりのエコですね。

3.遺跡の上に立つCafe

Cafe

店を作ろうとしたら遺跡が出てきて、仕方なくその遺跡が見えるように床をガラス張りにし、その上に建てたカフェ

Cafe

Cafeの入り口 普通です。

Guimaraes 2010-10-18

Labで話をした翌日、Almandの学生さんの運転する車で、Bragaの隣にあるポルトガルの発祥の地であるGuimaraesを案内してもらいました。

ポルトガル初代の王が即位した教会などがありました。王が即位したにしては、かなり小さかったです。

Next Bus 2010-10-19

Maryland大学では、学生・教職員に無料のShuttle Busを運行しています。

MetroのCollege Park駅やGreen Belt駅からのShuttleはだれでも乗れますが、これ以外の路線は証明書がないと乗れません。

Metro Busでは、お金を払う前にドアを閉めて発進してしまいますが、Shuttleの場合は、証明書を見せるまで発進しません。結構うるさいです。

便利なサービスとして、GPSで後何分でやってくるかという情報をインターネットで常時流しており、携帯からもアクセスできます。

Next Bus

帰りはいつもこれを頼りに、頃合いを見計らってバス停に向かうのですが、今日はついうっかり見逃してしまい、気が付いたら次は50分後でした。

最新反応キィ

見逃した理由は、このセンサーの作成に熱中していたためです。

エナメル線での配線

今回は細いエナメル線で配線しています。

反応方向の記録

ソフトウェアーは、反応の方向を表示できる機能を加えました。青い線が反応の方向を示しています。

Luray Cave 2010-10-20

先先週の土曜日に、TechnicianのEdご夫妻の案内で、Shenandoah国立公園と、鍾乳洞で有名なLuray Caveに行ってきました。

Edの奥さんはロシア人で、Edによるとロシアで税金徴収係をやっていたそうです。ロシアマフィアより悪いと冗談を言っていました。

アメリカに秋葉原があれば 2010-10-21

そろそろ、帰国の時期が近づいてきて、装置に故障が起きても取り替えがきくように、予備のシステムの制作に取りかかっています。

ところが、LEDが足らなくなって注文を頼んだのですが、いちいち郵送でコストがかかるのと、日にちがかかって手にはいるのは来週になっています。

秋葉原や東急ハンズがあれば、すぐに手にはいるのですが。

アメリカでは部品を手に入れるのは日本に比べて面倒だとEdに話したら、アメリカ人は、日本からすべて出来上がったコンピュータや、すべて出来上がった車を輸入しているので、部品はいらないのだとジョークで返されました。

今日は、Feederを1個作成しました。

Feederと工具

一番上が、完成したFeederです。左に5本並んでいるのは0.5mm~0.9mm径のドリルで、下中央のピンバイスで挟んで手で回して餌が落下する穴を開けます。

円盤と0.9mm径の穴

これが0.9mmの穴です。円盤の周辺に大きさの異なる穴を4個開けます。これは、餌の量を調整できるようにするためです。バリがでますので、スポンジヤスリで磨いてフラットにします。アルミの円盤に乗っているのがスポンジヤスリです。これら道具類は日本から持参しました。

穴を開け、スポンジで磨くと非常に細かなアルミ粉がでますので、表面に付いたアルミ粉を取り除くために洗剤で洗い落とします。ついでに手も洗います。

ちょっと風邪気味 2010-10-22

今日は部品も届かないし、風邪気味になってきましたので、大学から早めに帰ってきました。

新しい反応キィを導入したところですが、前から使っているファイバーセンサーを使った反応キィに対して、3匹が口で反応するようになりました。その内の2匹は、右のキィに反応してから左のキィに反応する反応連鎖が形成され始めてきました。

右側のキィにライトを点灯し(ガラス棒の先が光る)、それに反応するとそのキィは消灯し、左側のキィが点灯します。その左側のキィに反応すると餌が提示されます。

専門的には連鎖スケジュール(Chained schedule)と呼びます。

この一連の反応がスムーズに行われるようになったところで、音の検出訓練を導入します。右側のキィに反応すると、音が提示される場合とされない場合の2通りがあり、音が提示された場合は、左側のキィに反応すると餌で強化されます。一方、音が提示されない場合に左側に反応すると、すべてのキィライトが消灯され、何も生じないタイムアウトが与えられます。

音が提示されたときにのみ、左側のキィに反応するように訓練します。

この訓練が成功すれば、音の大きさを変えたり、周波数を変えたりして、ゼブラフィッシュの周波数可聴閾や聴力曲線(オーディオグラム)を得ることが出来ます。行動指標を用いた世界最初のdataになります。

明日にでも連鎖スケジュールの模様をビデオ撮影したいと思っています。

ゼブラフィッシュ映像 2010-10-23

ゼブラフィッシュの実験中の反応を録画しました。

右側の反応キィが白く光ったら反応すると、その白い光が消え、左側が点灯します。左側のキィに反応した時点で強化されます。他の動物と比べればそれ程のことはありませんが、体長3-4cmほどの小さな体にはどれほどの脳があるのかを考えると、ちょっと感動ものです。

Chainese Day 2010-10-24

今日は、Doolingの研究室でポストドク仲間だった、天貝ご夫妻のご招待で、ご自宅の近くの中華料理屋で点心をごちそうになりました。

Amagaiさんのお仕事は、サイエンス教育用のアニメーション等のソフトの作成です。
URL←ここをクリックして入っていくと、見ることが出来ます。すべて無料だそうです。

お昼は久々の本格的な中華料理でした。店には中国人客多数で、大変おいしかったです。

その後、ご自宅にもおじゃまさせて頂き、大変閑静な町にあり、さながら軽井沢の別荘地のような雰囲気でした。

帰ってくると、風邪気味でDeliveryでも頼むかということになり、Internetで注文して、手頃なChineseをまた夕食に食べました。さながらChinese Dayでした。

Chinese delivery

いろいろな肉が入ったFour Seasonというメニューと、Egg Dropスープを注文しました。右上の白い箱に入っているのは白米です。これは、無料で付いてきました。

真ん中上の黄色いものがスープです。プラスチックの容器に入っています。この容器は、ゼブラフィッシュの個別飼育ケースに使えるのではないかと、以前Bethが言っていたので、月曜日にでも大学に持って行って確かめるつもりです。その時は、皆で中華を頼もうかと冗談を言っていました。

これまで手がけてきた動物を列記してみると、

デンショバト→ニホンザル→セキセイインコ→ペンギン→トビ→オオワシ・オジロワシ→ゼブラフィッシュ

となり、ほ乳類、鳥類、魚類で、残りはは虫類と両生類です。

NIHのTeliさんと会食 2010-10-25

今日は、行動分析学研究の編集作業でお世話になっていたStephanieさんのお友達のTeliさんに、お昼をごちそうになりました。

Stephanieさんから連絡するようにと言われていたので、連絡すると、昼食をDCで食べることになりました。

会うまで、NIH(National Institute of Health)で働いているということぐらいしか知らなかったのですが、なんと、NIHのドラッグセクションの研究費支給担当だそうです。

ドラッグについては、Doolingがゼブラフィッシュでもやろうと言っていたので、ちょっとびっくりしました。

お年は、70才前後だと思われますが、聞くわけにいかずはっきりしません(笑)。

研究費の状況が悪いのは、資金ののびが無くなりフラットであるにもかかわらず、大学が拡張していて研究者の増加があり、良い研究でも資金が取れなくなったと言っていました。

なんとポストドクの平均年齢は、42才だそうです。私も37才から6年間ポストドクをやっていたので、アメリカの現状の大変さがよく分かります。

研究資金の伸びが止まったのは、不景気のせいと、科学にあまりお金を回さない政治と、いろいろな原因があるそうです。

今度はいつ米国に来るのか聞かれたので、NIHから研究費が下りたら来られるのだがと答えました(笑)。

Teliさんは、今年の12月に結婚される未来のご主人とご一緒で、そのご主人のドライブでDCを楽しんできました。

これまでに作成した反応キィ 

この3ヶ月で、4タイプの反応キィを作成しました。

4種の反応キィ

今のところ、反応を形成出来ているのは、最初に作成したファイバーセンサー
タイプです。Doolingと渡米前に議論していたのは、Feeder(餌の自動提
示装置)の作成が難しいので、どうしようかということでしたが、日本か
ら持ち込んだFeederは全く問題なく動いていて、どちらかというと反応キ
ィの方が問題でした。今、3セット目の作成を行っていて、軌道に乗れば
1日に20匹以上の訓練が出来るようになります。

こちらではアクリル加工もままならず、仕方なく手近にあった木板を使用した
Feederを作成しました。

Dinnerパーティー 2010-10-27

昨夜は、Bethの家でDinnerパーティーを催してもらいました。

参加者は、Dooling、Bethご夫妻、天貝さんです。

料理は、すべてBethのご主人のCrisが作ってくれましたが、肉の焼き具合とかスープとか大変上手でびっくりしました。Bethの家では、ご主人がもっぱら料理を作るそうです。

Crisは、インターネットを利用した講義も担当していたことがあって、3年ほど前に、アメリカのインターネット教育の取材で訪米したときにインタビューしたことがあります。

今日は、予備のシステムとして3つめの実験セットを完成しました。滞在日が残り少ないので、急いで作ったのでやや仕上げが雑ですが、動いています。

エナメル線の半田づけは、エナメルをヤスリで剥がしてから行いますので結構疲れます。

実験セット1
実験セット2

新しく14匹導入しましたので、こちらのFeederへの馴化訓練も行いました。

Feeder Training

The Last Day in Dooling Lab 2010-10-28

今日はDooling研究室最後の日で、お昼に訓練の方法の説明を行い、今後の研究方針についての話し合いを、Dooling,Beth,Ed,Steveと私の5人で行いました。

Doolingが一番心配していたのは、実験プログラムのメインテナンスと新しいOSで動くかどうかという点で、それに答えるため、夕方までSteveにプログラムの説明と修正を行っていました。

夕方前に、急にDoolingがやってきて、なんと、iPod Touchをプレゼントとして渡してくれました。大変びっくりし、同時に大変うれしかったです。

プログラムの修正等が終わった後、最後の夕食にDoolingとKoreanレストランに出かけました。

The Last Lunch in iHop 2010-10-29

今日はパッキングをほぼ済ませ、お昼は近くのiHop(パンケーキで有名)で昼食をとりました。

iHopの昼食

この3ヶ月間、日本食はほとんど食べず、アメ食に専念していましたが、日本食が恋しくなったことはありませんでした。後半年このままでも問題ありません。健康には良くないかもしれませんが。

木々もすっかり秋模様です。

Paint Branch 8月

これは、来たばかりの頃

Paint Branch 10月

これは今日です。

UMD

大学もすっかり秋です。

食事の後、昨日いただいたiPodのシールとケースを買うためにBest Buyに行きました。いろいろ見ていたら、iPadの最上位機種がが$829です。今の円高レートで計算すると、¥67,000位です。日本では¥81,800を超えていましたから急遽購入を決断。速攻で買ってしまいました。

近くの家電を見てみると、オーブン付きの電磁調理器が$539です。$300近くこちらの方が安い!

電磁調理器

帰国 2010-10-31

昨日帰ってまいりました。

台風の影響を心配しましたが、定刻通り成田に13時間15分の飛行時間で到着しました。

比較的順調な移動でした。

自宅に帰って、いろいろチェックしていると、自宅で主に使用しているデスクトップPCが自動更新の最終段階で止まったまま、その先に進みません。Windowの復旧などいろいろ試みましたが、どうにもならず、OSを再インストールすることに。

やっと、深夜OfficeとAlmailが復旧しました。これら以外は少しずつやっていくつもりです。

夕食は、Seven Elevenで買ってきたそばを食べましたが、なんか味が薄い。味覚が完全にアメリカ仕様になっているようです。

5年間滞在して帰ってきたときは、日本の食事は量が少なくて、おなかをすかせていました。