セキセイインコ動画

【セキセイインコのオペラント条件づけ】

・鳴き声の色による刺激性制御1

中央に提示された色と形それぞれに対応した鳴き声を発声すると、強化されます(餌がもらえます)。赤に対しては低い鳴き声、緑に対しては高い鳴き声で反応すると強化されます。

Manabe, K., Kawashima, T. and Staddon J.E.R. (1995). Differential Vocalizations in Budgerigars: Toward an Experimental Analysis of Naming. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 63, 111-126.

・鳴き声の色による刺激性制御2

中央に提示された色と形それぞれに対応した鳴き声を発声すると、強化されます(餌がもらえます)。赤に対しては高い鳴き声、緑に対しては低い鳴き声で反応すると強化されます。

Manabe, K., Kawashima, T. and Staddon J.E.R. (1995). Differential Vocalizations in Budgerigars: Toward an Experimental Analysis of Naming. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 63, 111-126.

・鳴き声の色と形による刺激性制御

赤とドットには低い鳴き声、緑と十字には高い鳴き声を発声すると餌で強化されます。

Manabe, K., Kawashima, T. and Staddon J.E.R. (1995). Differential Vocalizations in Budgerigars: Toward an Experimental Analysis of Naming. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 63, 111-126.

・発声反応をサンプル反応とした形と色の見本合わせ課題

中央に赤が提示された場合は、低い鳴き声、緑の場合は高い鳴き声を発声すると強化されます(餌がもらえます)。また、中央にドットやクロスが提示された場合は、どちらの鳴き方でも両サイドに赤と緑が提示され、ドットの場合は赤を選択し、クロスの場合は緑を選択すると強化されます。このとき、赤と対応づけられたドットに対しては、赤への反応である低い鳴き声が生じ、緑と対応づけられたクロスに対しては、緑への反応である高い鳴き声が生じるかどうか調べてみました。3羽中、2羽でこのような傾向が認められました。

Manabe, K., Kawashima, T. and Staddon J.E.R. (1995). Differential Vocalizations in Budgerigars: Toward an Experimental Analysis of Naming. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 63, 111-126.


・異種感覚間見本合わせ課題(Cross-modal Matching to Sample)

 中央に白色の垂直線が提示され、それをつつくと、周波数が上昇するFM音と周波数が低下するFM音のどちらかが提示され、音の提示が終了すると、左右のキィに赤と青の刺激が提示されます。それぞれの音に対応した色をつつくと強化されます(餌がもらえます)。われわれヒトは、リンゴという音声と視覚刺激としての実際のリンゴを対応づけることが出来ますが、セキセイインコも訓練によって任意の音と視覚刺激を対応づけることが可能です。

Manabe, K., Kawashima, T. and Staddon J.E.R. (1993, May). The role of vocal operant and auditory stimuli on stimulus equivalence in Budgerigars. Poster session presented at 19th Annual Meeting in the Association for Behavior Analysis, in Chicago, IL.


・色の遅延見本合わせ課題(Delayed Matching to Sample)1

中央の反応キィに赤か緑のどちらかが見本刺激(sample)として提示され、そのキィをつつくと色刺激が消え、10秒後に左右の選択キィに赤と緑の比較刺激(comparison)が左右ランダムに提示されます。見本刺激と同じ色の比較刺激を選択すると、餌で強化されます。この手続きは、10秒遅延見本合わせ課題(10-s delayed matching to sample)と呼びます。この個体は、見本刺激が消された10秒間の遅延時間中に、明示的に訓練されていないにもかかわらず、見本刺激に合わせたユニークな反応を形成しました。見本刺激が赤の時は、後ろ向きあるいは横向きになって鳴き、緑刺激の時は見本刺激が消えた中央の反応キィをつつき続けます。そのため、ほとんど間違わず正解を続けます。このような、見本刺激を符号化する行動を符号化行動(coding behavior)と呼びます。ただし、緑が見本刺激である試行の1試行で、見本刺激に反応し終えた直後に、止まり木を踏み外し、そのため、赤の符号化行動を始めてしまい、不正解になりタイムアウトが与えられています。

・色の遅延見本合わせ課題(Delayed Matching to Sample)2

この手続きは、遅延時間が2秒の遅延見本合わせ課題です。この個体は、見本刺激が赤の時は、右側にステップして遅延時間中つつき続け、緑の時はステップしないでつつき続けるという符号化行動を形成しています。

色の遅延見本合わせ課題(Delayed Matching to Sample)3

この手続きは、遅延時間が4秒の遅延見本合わせ課題です。この個体は、見本刺激が赤の時は、遅延時間中つつき続け、緑の時は横向きになるという符号化行動を形成しています。